働く場所

働く場所も重要です。どんな会社でもそうですが、企業の利益に応じて給与が高いはずです。が、介護の会社はそのほとんどの収入が介護保険なので、あまり売上での差は本来つかないはずです。が、現実的には差がつきます。

まずは、施設介護もしくはいわゆる箱ものの介護サービスの場合、定員に対しての稼働率を確認しておくのはよいかもしれません。稼働率が高い営業所はそれだけお客様1人にかかる経費が分散するということですから、利益率が高いと考えることができます。

ただ、多数のサービスを展開している会社ですと、その営業所だけではなくほかの営業所で足を引っ張っているところがあれば、この優位性はなくなります。むしろ、稼働率の高いということは、他の同法人の営業所と比べて仕事量が多い営業所の可能性もあるので、見極めが必要です。

特に小規模多機能型居宅介護は1ヶ月に対しての介護報酬がどのようなサービスを行っても同額のため、一番左右されやすいでしょう。難しいのは特定施設とグループホーム認知症対応型共同生活介護)です。前者はショートステイとして、後者はデイサービスとして利用できるところもあるため、一概にこれだけではない場合があります。

訪問系の会社ですと、一人当たりが1日にどのぐらいの時間稼働に出ているかを確認するとよいでしょう。件数は意味がありません。なぜなら、ケアマネジャーが例えば30分の身体介護であるとか、60分の生活援助などというようなケアプランを組むことがあるため、30分を2件と60分を1件ならば稼働時間は同じでも件数は異なるからです。

 

次回に続きます。